こんにちは、じょーです。
新型コロナウィルスの影響により、外国人が日本に来れなくなりました。
その影響で、民泊事業は完全に成り立たなくなり、事業や物件が投げ売り状態となりました。
民泊用のアパートは利回りがいいとの事で、区分や1棟で投資家に販売されていました。
そういった物件を購入された方たちは、今どうなっているのでしょうか?
さて、そういう私も2年前まで、民泊で合計3部屋を運営していました。
民泊運営の内容
私は2016年から2018年まで、東京都内で民泊運営していました。
オーナーより転貸の許可を得られた部屋を借りて、Airbnbで登録、そこで外国人宿泊客を募集していました。
場所は、千駄ヶ谷(国立競技場すぐ横、オリンピック需要)、浅草(外国人に人気)、目黒(浅草オーナーの所有を転貸)で、合計3部屋を運営していました。
Airbnbで登録していた写真です。
我ながら、センスが光っていると思います。
何もない部屋を自分なりに飾り付け、外国人に喜んでもらえるよう、様々な工夫をしました。
・鍵の受け渡しは、ポストを利用。
・ガイドブックやパンフレットを用意し、旅行をサポート。
・モバイルWi-Fiを用意し、国内でのネット環境の不安を取り除く。
・清掃は、専門業者に依頼。
・部屋には『和』を感じてもらえるよう、小物などを配置。
ホームステージングの、がっつり版という感じです。
基本的に宿泊客には会うことなく、Airbnbのメッセージだけでやり取りしていました。
民泊事業の収支
民泊では、4月の花見シーズン、年末年始シーズンは、宿泊料金高騰で稼ぎ時でした。
Airbnbは宿泊料金を自分で設定できるので、安くすると儲からない、高くすると予約が鈍い等、需要と供給の関係を分析しながら、色々と考えるのが楽しかったです。
支出としては、以下の通りとなります。
民泊用なので、足元見られてボラれました。
・家具家電・小物 数十万円
冷蔵庫・洗濯機・レンジ・ダブルベッド・ソファー・食器等をぜいたくに揃えました。普通に住めますよ。当初は紅茶やお菓子等も用意していましたが、すぐに無くなりました。
・清掃代
清掃は外注していました。1回が4000円程度なので、長期の宿泊客は1度の清掃で済むので、ありがたかったです。
・Airbnb使用料
数%の手数料が取られました。
立ち上げには多額の支出を伴いましたが、運営には清掃代くらいで、大きな出費はありませんでした。
気になるトータルの収支ですが、2年で数十万円の利益というところでしょうか。
立ち上げにお金がかかるだけに、2年間だけだと旨味のある事業ではなかったですね。
民泊の運営で困ったこと
2年間運営していて、困ったこともたくさんありました。
会話が全て英語
外国人向けなので、会話は全て英語です。
英語が苦手なので、ほぼやり取りは定型文で済むようにしました。
予約後は、定型文で「お礼」「マニュアル」「鍵の受け渡し方法」「連絡は全てAirbnbのメッセージで」と書いておきました。
宿泊客の緊急性のあるやり取りは、主に「部屋までの道順」です。
ここを手厚く作っておくことで、宿泊客が部屋にたどり着かなかった事は一度もありませんでした。
メッセージも来ることがありましたが、ほぼGoogle翻訳で何とかなりました。
ただ、新幹線の使い方とか、電車が何時に出発するとか、少しは自分で調べてくれという内容もありました。
ホストとの会話も楽しめるのがAirbnbの良さだとも思います。
直電は数回ありましたが、仕事中で出れないからメッセージでと返事していました。
清掃がされていなかった
これが一番対応が大変でした。
清掃業者を外注していましたが、システム変更に私が対応していなくて、1度だけ清掃していない状態で宿泊客が来ました。
もちろん宿泊客は、激怒です。
深夜0時くらいに、電話やらメッセージやらガンガン来て、対応できずに困りました。
結局は、清掃は翌日する、今晩は新たなシーツがあるのでそれを使ってもらう、宿泊料金は0円(4泊分)、とする事で、先方には納得してもらいました。
深夜に何時間もやり取りして、売り上げも0円。
これには、疲れ果てました。
赤字になる月もある
シーズンオフは2月です。
2月以外にも、売り上げから家賃と運営費用を引くと、ほぼ手残りが無いという事がありました。
初期投資すら回収できるか危うかったです。
私は、清掃のみを外注していましたが、民泊運営自体を外注している人もいたので、その場合は、手残りは更に少なかったと思います。
ゲストのたばこ問題
喫煙者がゲストの場合には、部屋やベランダで喫煙・ポイ捨て等がありました。
清掃業者も、ベランダのたばこは清掃してくれないようでしたが、担当の方がこっそり処理してくれていました。
どこの国でもルールを守らない人はいるものです。
あくまで個人的な印象ですが、欧米人は比較的ルールを守ってくれていました。一部のアジア圏人はマジ日本に来るなよと思いました。
清掃業者から写真が送られてくる時があるのですが、とあるアジア圏人のグループは日本で買ったおみやげの箱や袋を全て部屋に散乱させて(ごみ処理せず)、キャリーケースも置いて出ていっていました。
そういった一部の人の行動で、その国全ての人が悪くみられるというのは、よくある話です。
自分自身も気をつけて、日本人として誇りある行動をしていきたいですね。
立ち上げが大変
家賃を払っているので、立ち上げは早くしないといけません。
都内まで電車で1時間かけて行き、土日で家具家電を設置しました。
早朝に現地で家具家電が届くのを待ち、昼から組み立て・設置、宿泊できる状態まで持っていき、終電で帰宅していました。
平日には、深夜にマニュアル作成や小物作成をしていました。
大きい家具では、ダブルベッドを2つ、畳ユニット5つを組み立てました。慣れていなかったので、当日はヘトヘトです。
後輩にも手伝ってもらいました。
今ではいい思い出ですね。
民泊の運営で良かったこと
もちろん、嬉しかったこともありました。
宿泊客の評価
Airbnbには、一定の基準をクリアすると「スーパーホスト」の称号が得られます。
「スーパーホスト」はリストの上位に表示され、宿泊客側からも安心できる指標になっています。
私も「スーパーホスト」でした。
宿泊後のコメントに、「素敵な部屋だった」「おみやげを置いとくね」「またリピートします」(←実際にリピートしました)など宿泊客が満足しているのが、とても嬉しかったです。
純粋に自分の作った部屋で喜んでもらえるのは、不動産業にもつながっていると思います。
TV局の取材依頼があった
浅草の部屋では、タイのTV局から取材の依頼がありました。
TVで放送されるのを期待していましたが、他の予約が入ってしまい、その話は流れてしまいました。
もしかすると、タイでTVデビューしていたかもしれません。
自分の旅行でもAirbnbを利用できた
ホストをしていると、利用者側でもAirbnbを使いたくなります。
国内外の旅行でもAirbnbを使うと、格安で快適な旅をする事ができました。
沖縄ではトレーラーハウスや美ら海水族館近くのコンド、イタリアでは観光地ど真ん中の日本人運営アパート、フィリピンでは高級コンド、などなど。
全ての宿泊をAirbnbにするのではなく、ところどころで利用するのがお勧めですね。
まとめ
民泊を2年やってみての感想は、やってよかった!という事です。
事業として、お金を稼ぐ楽しさと難しさが分かりました。
どうすればゲストが喜んでくれるか、家具・家電・小物をそろえて設置していく時は、本当に楽しかったです。
2年間運営して利益は〇十万円では、株でも買っといた方が良かったかもしれません。
投資としては微妙かもしれませんが、貴重な経験値を得られたと思うとよかったです。
民泊の規制が厳しくなったことでの、撤退のタイミングもよかったです。
オリンピックまで何とかしようと思っていると、今回のパンデミックで致命的な影響を受けていたでしょう。
全ては結果論ですが、決断をするのは自分です。
色々とありましたが、個人的にはまた違う形で民泊をやりたいと思っています。
では、また。
コメント